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2007年03月31日

災難

災難は、忘れた頃にやってくる!?のか、祟られた出来事があった。

あるバイキングレストランでの出来事。
「何をたべようかなぁ・・・」と、皿を持って考えていたら、小さい子供がデザート売り場の方へ走って行く途中、なんと、私の皿に上まぶたのあたりをぶつけて来た!!


正直、私に過失は無いものの、息子(4歳)と同じくらいのお嬢さん。
(♪顔が命のー)ではないが、
何かあったら大変!!と、
「だいじょうぶー?」としゃがんで、その女の子の上まぶたを覗き込もうとしたところ、
「うわぁーん」
と泣き出してしまった・・・・・
(-_-;)


お母さんが飛んできて、
「どうしたのー○×ちゃん!!」(キッー)とした顔で私を睨むので、

私:「皿をもっていたら・・・・・・」
お母さん:「あー、○×ちゃん大丈夫ーっ?」
お母さん:「氷でひやしましょうかー」(キッー)
私:「おさらもっていたら・・・・・・・」


そんなやりとりの後、
「子供とあたったらやっぱり大人がいけないよな・・・」
と思いつつ、
「すみません、だいじょうぶですか?」
と女の子の顔を覗き込んだら、またもや
「うわーっ!!」
と泣き出されてしまった。
(こちらの方が、泣きたい)


ウェイターが氷を持ってきてくれて、女性用トイレに女の子とお母さん、そして、お母さんのお母さんとお父さん、お母さんのお姉さん妹かが総動員で・・・・・・


私は悪者・・・・・・・


とりあえず、丁重にお詫びして、私の住所と電話番号のメモを渡して、お詫びしてきた。

「女の子に何かあったらたいへんだよなぁー」
と思いつつ、とりあえず、人様に私自身や子供たちが、損害を与えた際の個人賠償責任保険に入っているから、大丈夫!!と思っていたら、そう、保険会社から、車の保険と特約として一緒にした方が良いからと2週間前に解約したばかり・・・・・・

(ふっー)
(-_-;)

またもや、悩みの種が増えてしまった。

2007年03月29日

熱痙攣?ひきつけ?(子供が死ぬかと思った瞬間・・・)

【自宅で】
丁度、1週間前になるが、子供が「ひきつけ」というのか、「熱痙攣」というのか、意識を失って救急車で運ばれた。


その日は、早起きして朝(というより夜中?)から仕事を始めた。
子供が前日から高熱を出して居ただけでなく、仕事のことで考えることや、納期の迫った仕事が溜まっており、何となく落ち着かない日であった。
http://www.mebuki.com/archives/2007/03/post_116.html


AM6:40頃に自宅へ戻り、AM7:15ころまで高熱を出していた息子の傍で朝食をとっていた。
食事を終えて、出社時刻のAM7:45まで「少し仮眠をとろうかなぁ・・・・」と思った瞬間、40度近い熱を出していた下の息子(4歳の長男)が、急に布団から上半身を持ち上げ「き~っ」と奇声を上げた。
ふと、娘を見ると下の息子の顔がよっぽどおかしな顔だったのだろう・・・ゲラゲラ笑っている。


また、いつもの「ふざけ」だと思っていた私は、妻の蒼白になる顔色を見て「ふざけ」では無いことに気がついた。
「まさくーん・・・・キャーッ・・・あーっ・・・」
妻の強い嘆きの声、


「き~っ」と奇声をあげ、目は1点を見つめ、息子の瞳孔が開き始めた。
次の瞬間、目は上まぶたに隠れてしまうほど白目がむき出しになり、口から「よだれ」と「あわ」を吹き出しながら、歯がギシギシいうほど強くかみ締めている。


もちろん、呼吸は出来ていない。
歯を強く噛締めている為か、息が出来ずに、白目をむき出してブルブル震えている。

妻は、相変わらず、息子に向かって叫んでいる。
「まさくん死なないで・・・・」

呼吸が出来ず30秒くらいたったのだろうか、パニック状態に陥った妻は、息をさせようとしたのだろう、一瞬開いた口に手を入れた。
「いたぃ!!」


一瞬開いた口に手を入れた次の瞬間、またもや歯を強く噛締めたのだ。

(後で聞いたのだが、妻は指が食いちぎられても良いと思ったとのこと。おそるべし・・・。)

医療関係のWebサイト構築をしていることが功を奏したのか、私は、医療関係のテレビは良く見ている。
その為、「熱痙攣」や「てんかん」においては、そういう事態が発生したとき、口に手を入れてはならない。
なぜなら、指などが食いちぎられる事故が発生するから・・・・
というような、番組をやっていたことを思い出し、

一言・・・・
「口に手を入れちゃ駄目!!」
(それだけ)


こういうとき、本当に男は何も出来ない。
頭の中は、「熱痙攣」の健康番組のことで一杯で、「確か2、3分もすれば、収まるといっていたような・・・・」
くらいの思考能力しかない。


「どうしよう、どうしよう・・・・」

頭の中は、「どうしよう」で一杯。

2、3分そんな状態が続いただろうか、息子は、今まで硬直させてた身体の筋力を「ガクっ」と緩め、気を失った。


「あれ?死んじゃった?」
私の頭では、
「ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ・・・・・・」
のパニック状態。


子供の笑顔が走馬灯のようによぎる。

「あーっ・・・」っと私。

妻は妻で、「イヤーっ・・・・!!」
と相変わらず叫んでいる。


そんな状況を頭の中で判断した、コンマ1秒後、
「ひっひっ!!」
と息を吸っているではないか?

「あーっ生きている!!」
「人工呼吸しなくっちゃ!!」
ということで、口に息を1回だけ送り込む。
(今考えてみれば、「ひっひっ!!」って息を吸っているのだから、無理に息を吹き込まなくても良かったのかも・・・)

妻は妻で、我にかえったのか、119に電話
「もしもし・・・(の後は私自身もパニックで何を喋っているのか耳に入らない)」

3、4分後だろうか、遠くから「ピーポーピーポー」の音が。
「グタッ」としている息子を妻に任せ、救急車の誘導に。
(これも、よく考えてみれば、誘導の必要は無いかも。)

降りてきてくださった救急隊員は、
「どうしました?」
の一言から、私が
「昨日から42度の高熱を出していまして(かくかくしかじか)・・・」
と説明をした。


ふと、救急車をタクシー代わりにつかう輩がいるとニュースでやっていたことを思い出し、
「あのー、今、容態は落ち着いて居るので、車で連れて行った方が良いでしょうか・・・?」
と、またもや私の意味不明な質問。(だったら、呼ぶんじゃない!!)


救急隊員の方は、そんな私に、
「はじめての熱痙攣なら、用心して救急車で行った方が良いですよ」
と言って下さった。
(本当にありがたい

妻が、息子を抱きかかえて、救急車に乗り込んだが、顔面蒼白。
救急隊員も、妻に聞いては無理なのかと、助手席から救急車の外で、娘とたたずんでいた私に、
「ご主人、お子さんの生年月日は・・・?」

「えっ?えーっと・・・」
(私は、パニック状態で無くても、息子の生年月日を覚えていない。)


「えーっと・・・・8月・・・8が・・・つうー・・・。」(やばっ!!)
「いっ、今4歳です!!」
(年を聞いているのではない。(ーー;))


駄目と思ったのか、横から娘が
「8月◎日!!」
(◎は、1週間たった今も覚えていない証拠・・・(__))


「何年生まれ?」
と救急隊員の方は娘に問いただす。


さすがに、何年までかは答えられなかった娘。
この緊急事態に、
私、娘、救急隊員の方3人で、指を折りながら、
「2006年、2005年、2004年・・・・」
(2006年は入れていいのか?)

私、途中、間違って、「2004年!!です?」
救急隊員「えっ?」
(やりなおし・・・)


また、また、3人で、
「2006年、2005年、2004年・・・・」


そんなこんなで、何とか、近くの順天堂病院練馬に運んでもらえることになった。
(ちなみに、救急車はなぜか2台。1回しか電話していないにも関わらず、2台寄こしてくださったのは、どちらか早いほうを・・・とセンターの方が配慮してくださったものと思う。本当に、ありがたく、心から感謝すると共に、心強く思っています。救急隊員の方ありがとうございました。)


(次号に続く・・・予定)

2007年03月20日

焦土感

私は早起きである方だとは思うが、今日はいつもの早起きとはちがう気分での目覚め。
それは、何というか・・・、そう、受験日が近づいた受験生のよう。


気持ちが空回りするような、自分のやっていることが無駄になるのではないかという不安感。
なんともいえない「焦り」ににも似た感じである。


私の仕事には、今の仕事と将来へ向けての仕事、つまり、戦略、戦術を考える仕事がある。
今の仕事については、時間が経つことで必ず過去の仕事になるが、将来へ向けての仕事は、終わることが無い。

それが理由なのか、今のシステムや組織について、「もっとこうした方が良い!!」などと考え始めると眠れなくなり、目覚めてしまうのかもしれない。

いつも何かに追われているような・・・・。
やっている仕事が時流に合っているか?


そんな焦土感ともいう感じ。


そう、こういう時が一番良いアイディアが出るんだよなぁ!?

2007年03月19日

医療経営(整形外科の医療経営)

先日、ある歯科医師からのご紹介で整形外科医を紹介して頂いた。
100名程度の職員がいらっしゃるとのことで、設立後約10年としては急成長と言っても過言ではない。
院長はじめ、事務長、リハビリテーション科の科長とお話をする時間を頂いた。

院長のお話によると、大きくする為に、大きくなったのではなく、急性の治療からリハビリまでをひとつの場所で行うこと(トータル医療とでもいうのだろうか?)が、患者にとって有益であると考えたから、大きくなっている旨の説明を伺った。

もうひとつ印象的だったことは、診療報酬の利益率の低さ。
1名あたりの診療報酬が約3,000円。
そのうちの利益は、300円にも満たないという。


3,000円というのが、1回でなのか、全ての治療をあわせてなのか?
また、利益が粗利なのか、営業利益なのか、税引き前利益なのか?

詳しい条件は、はじめてお話を聞かせて頂く先生からは伺えなかったが、ともかく驚いた。

もちろん、医療経営は利益目的ではないとの声が聞こえてきそうであるが、突発的なトラブルに対して、また、将来の院内設備導入の為、新人の確保等の費用など、挙げればきりがないほど、利益を蓄えること(内部留保)の必要性は、医療経営においても重要なはずである。


そんなことを教えていただいたのは数日前のことで、休日をはさんで少し記憶が薄くなりつつあったが、今日、ある記事を読んでいたら、そのことを思い出した。
(1週間以上経った新聞を読む私もどうかと思うが・・・・)

ある記事とは、以前、朝の情報番組で有名だった、「ウイッキーさんの英会話?」のエー・ウイッキーさんについての記事。(2007年3月11日 日経)
彼は、2004年のスリランカで発生した津波で、親を亡くした子供のために保育園を4つ作ったそうである。
はじめは、建物だけのつもりだったが、出来上がると先生の給料代とか、子供の食事代とか、次々と請求が来るらしい。
しかし彼は、それが生きがいになっているのか、支払うことをライフワークとしてがんばっているという記事である。


前述のリハビリテーション科の科長が院内を案内してくださった時に、「玉木さん、私達、理学診療士が30分施術して1800円なんですよ。30分で終わることはなかなか無いから、それ以上やることもある。足つぼマッサージより安いんですから・・・」とおっしゃっていた。

そして、こうも。
「これじゃー、長続きしないですよね・・・・」

本当にその通りである。
ボランティアだけでは、長くは続かない。


長く、そして、質の高い治療を続けて行く為にこそ、質の高い経営(マネージメント)が必要とされるのではなかろうか?


2007年03月18日

読み・書き・計算

今朝、サンデープロジェクトで、百マス計算で有名な陰山氏に関連する特集をやっていた。

陰山先生によると、脳をパワーアップ、つまり、活性化させるためには、

・早寝
・早起き
・朝ごはん

が基本だそうな。


早寝とは、21:00までに就寝し、早起きとは6:00頃に起床すること。
そして、朝ごはんは、ごはんと味噌汁。

そして、勉強?(というか、脳の訓練と言った方が良いかも)は、
・読み
・書き
・計算
が一番重要とのこと。


最近、仕事のことで一杯一杯で子供のことをあまり考えていなかったが、少しは子供のことも考えねばなるまい。
行儀が悪く、また、だらだらとテレビや任天堂DSばかりやっている。
(※TVは、2時間以内(1週間でか1日のどちらかはわからない)の子供が一番成績が良いと統計的に出ている。)


私のDNAを引き継いでいるから、仕方ないか・・・・と思うところも多々あるが、やはり、注意すべきところは注意しなければなるまい。

早寝・早起き・朝ごはんを基本に、読み・書き・計算をさせると、IQが8近くアップしたとの実験結果もあるという。


私の頭の出来から見て、子供達に高望みは出来ないが、ともかく、ここから徹底させよう。

2007年03月12日

堀場製作所

技術系の会社、特に、モノつくりの会社で、堀場製作所といえば有名だ。

その創業者、堀場雅夫氏がTVに出ていらっしゃった。

途中から見たのだが、
1.自分の得意分野に土俵を引っ張ってくる
2.面白、おかしく仕事をする
3.失敗については、ロジカルに何故上手く行かなかったかをトコトン考える
等など・・・・

特に、1と2については、
神は二物を与えないといっているが、最近の神は一物を必ず、与えるのだそうな。
だからこそ、その一物を楽しく仕事をして、また、如何なく発揮できるようにして、世界で、オンリーワン、No1にすることだそうな。

確かに、言えている事だが、なかなか難しい。

やれ、「こうしろといわれた!!」だとか、「仕事は面白くやってはいけない」とか、ひどい場合だと「失敗すら認められない」といって、人の責任にしたり、偏った考えから抜けられなかったりする場合が少なくない。

もちろん、堀場さんも仰っていたが、「受付の人が在宅では働けない・・・・」のは、当然のことだが、上手く、職場環境に適合させて働きやすくしてゆくこと。
大切なのは、仕事を迅速に、そしてクオリティーを高めて仕事をすること。

こういうことが、大切で、仕事をするということ・・・・・だそうな。


2007年03月11日

目が点(廃油で車が走る)

私は、日曜日7:00から放送している所さんの目が点という番組が好きである。

番組のタイトルはお笑い系であるが、サイエンス系の番組で、子供が見ても面白く科学を知ることが出来る番組だ。
今日の特集は、菜種油。


菜種油、特に、てんぷらなどを揚げた後の廃油で車が走ることはしっていたのだが、三重県から東京まで、500KMを走破するという特集には興味津々。

すごいのは、廃油をもらいながら、三重から東京まで走ること。
※番組を見る限り、ノーアポで廃油をもらいに色々な店に入る

サイエンス系の番組なので、捏造は決して無いと思うが、途中、宿泊した旅館で廃油をもらったり、ファミリーレストランに入ったりして廃油をもらう。
驚いたのは、結構廃油をくれること。

確かに廃油処理って困るからなぁ・・・・・


結果として、

距離 500KM
給油回数 6回
使用した廃油量 62.5Kリットル

で、三重から東京までを走りきった。


ちなみに、62.5Kリットルというと、菜の花5万本分だそうな。
SVO ストレート・ベジタブル・オイルというのだそうで、一般のディーゼル車でも廃油を温める(凝固させないようにであろう)装置があれば、エンジンに手を加えることなくそのまま走るとのこと。


科学や技術というのはすごい!!と朝から感動。

2007年03月10日

経営戦略、戦術の確認(スタッフからのクレーム)

今週は精神的に、色々大変な週であった。

・改正医療法について・・・(ガイドライン解読に頭を使って、グロッキー(ー_ー)!!)
・お客様との契約が3本・・・(これは、嬉しい仕事でもあるが(*^。^*))
・スタッフへの指導・・・(きついことをスタッフに言わなければならないので、こちらも辛い(ーー;))

特に、昨晩のミーティング(通称金曜日のミーティング)では、経営戦略と戦術に対するクレームもスタッフから出た。
深夜1:00までの話し合いのなか、多少、朦朧とする状況の中で出てきた意見なので、腹蔵ないものであろう。


実際、今出ている各スタッフからのクレームについてまとめてみた。

1.費用対効果をしっかりと表し、管理することをしたい。
2.プロジェクトスケジュールに遅延がないようにしたい。
3.指示系統がばらばらで、どの指示を聞いてよいかわからない。
4.一人の人間が過度なプロジェクトを掛け持ちすぎているのではないか?
5.金融関連のポータルサイトに進出するのは、戦略的に誤りであったのではないか?
6.e-矯正歯科以外に、口コミ歯科・歯医者や外科矯正歯科、e-矯正歯科PLUS、また、近日オープン予定の医科サイトをオープンするのは、戦略的、戦術的に誤りであったのではないか?
7.ポータルサイト運営の他、SEO対策、ミニHP、予約システムなど、多数のサービスを乱発したことは、戦略、戦術的に誤りではないか?
8.Web製作の受注開発について、取引先に値上げ交渉をすることで、仕事が少なくなったのは間違いだったのではないか?


というクレーム(意見)が噴出した。


【1.2.3.の回答について】
1から3について、スタッフからの意見を受入れる必要性があると判断。2月1日から導入したプロジェクトマネージメント手法により、プロジェクトを管理する。このことで、1から3は改善されるものと期待する。


【4.5.6.7.の回答について】
4について、人員が足りず、掛け持ちのプロジェクトが多いことは事実。また、5.6.7.について、経営戦略上、コスト化・差別化・集中化という方法が大切なことも理解をしている。

5.の金融ポータル運営に進出してしまったことは、確かに、私の経営判断ミスである可能性が高い。
特に、コスト化・差別化・集中化、そして、わが社の理念「医療の質の向上に貢献する」という観点からは、明らかに、経営判断ミスである。
進出した理由は、「金融」という競争の激しい分野において、他社と競っておくことは、わが社の理念を実現する上で、戦術上必要であると判断したから。具体的にはSEOやSEM等で、「金融」の世界で戦っておけば、それらのノウハウが医療ポータルサイト運営で利用できると考えたから。

最終的に、判断ミスであったか否かについては、6月を目処に判断し、金融の世界で得たノウハウが、全く役に立っていなければ、私の経営判断ミスと認めざるを得ないと考える。

6.7.の複数の医療サイトを立ち上げること、多数のサービスを乱発することについて、会社がターゲットにしているのは、
矯正歯科マーケット「単科標榜約1000件、複数標榜約1.3万件)
一般歯科マーケット「約6万件」
だけではない。

医科マーケット「病院、診療所合わせて14万件」
もターゲットにしている。

つまり、歯科マーケットと医科マーケットの合計約20万件を対象としている為、現在のサービス数は必要と考えている。


ただし、4.の一人の人間が過度なプロジェクトを掛け持っている件については、それぞれが、ポータルサイトの担当、ないし、営業、製作(企画)、開発の役割をしっかりと定め、プロジェクトマネージメント手法を活用しながら、プロジェクトを負荷無く遂行できるようする必要性があると考えている。
(※その為には、他人資本の導入も検討している。)


【8.の回答について】
まず、取引先のお客様が、受注開発の仕事を発注頂けなくなった理由を考えてみることが肝要。
発注を頂けなくなった理由は、昨年末(2006年11月頃)に発注サイドに、ホームページ制作費の値上げ交渉をしたことからでは無いか?
発注サイドとしては、出来る限りの予算を取って、発注していて下さったのではないか?
それなのに、こちらがサービス付加をせずに、単に値上げ交渉をしたことが、発注頂けなくなった原因ではないか?

確たる理由は定かでは無いが、要因として挙げられることは間違いない。

もちろん、全ての責任は、マネージャーとしての私にあるが、各スタッフは、この点について充分考える必要がある。
基本的に商取引とは、お互いに利益が出ることではじめて成り立つ。

相手の利益を上げていない、つまり、付加価値を与えていないのに、値上げ交渉をするというのは、相手の立場にたって考えてみれば、仕事を出したくない!!と思うことは、当然のことである。


では、どうしたら、値上げ交渉が出来るか?


それは、相手に充分な利益を与えることで、はじめて、自分の利益も要求することが出来る。
それが、商取引(ビジネス)なのである。

「与えよ、さらば与えられん」とは、キリストの言葉(ちなみに、私は仏教。それも・・・南無阿弥陀仏だったっけ?おひがし・・・とは聞いているが(*^。^*))だが、利益とはお金だけではなく、「ご縁」とかそんなものも利益に準ずるのではないか?

ともかく、全ての責任は、私にあるので、このような意見をスタッフからもらえることは、素直に心から嬉しく思う。(精神的に弱っている時は、ありがたい顔で聞けないかもしれないが・・・(*^。^*))
皆さんの会社であるからして、どんどん、クレームや意見は聞かせて欲しい。

私は、みんなの意見を聞いて、経営・運営をするのが「私の仕事」であるからして。

以上が、私からのスタッフに対する現在の回答である。

2007年03月09日

やられたー(健康管理のポータルサイト)

朝、会社に来たら、もう一人いるマネージャーから、神妙な面持ちで、
「メール見てもらえます・・・↓」
と声をかけられた。

メールの内容は、うちの会社が戦略として考えていた、健康管理のポータルサイトを他社がうちの会社より先にオープンしてしまったこと。
ポータルサイトの内容としては、毎日測定する血圧や体温など・・・
測定したデータをパソコンのUSBに接続して、データを健康管理のポータルサイトに送信し、健康管理データを蓄積し、日々の健康管理に役立てるというもの。

お金さえあれば(マンパワーが必要なので)、今のうちの会社の核となるスタッフがいれば、構築可能なシステム・・・・・


次から次へと新しいことを始めるので、スタッフにもストレスになるかと思い、ともかく、この健康管理ポータルサイトが出来れば、一旦休めるから・・・・と説明していたが、他の会社が始めたと成ると、2歩、3歩先のことを考えておかなければならない。


本当に、スピードと資金が必要な世界であると痛感するが、負けない!!


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/03/08/15019.html


↓↓以下、インプレスhttp://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/03/08/15019.html参照↓↓

タニタ、身体測定機器とWebを連動したヘルスケアサービス

身体測定機器とWebサービスからなるMYH
 タニタは8日、身体測定機器(バイタルセンサー)とWebサイトを連携したヘルスケアサービス「モニタリング・ユア・ヘルス(以下、MYH)」を開始した。サービスは2年契約で入会金2,000円、月額1,200円から。各種バイタルセンサー(体組成計、血圧計、歩数計)や専用USBキー(リレーキー)のレンタル料金も含まれる。

 MYHは、通信機能を備えたバイタルセンサーと専用データベースを用いたサービス。計測データの送信には、ユーザーの利用形態に応じて、PC、携帯電話、無線レシーバーの3タイプを用意する。データは、専用サイト「からだカルテ」に蓄積され、測定結果を時系列でグラフ表示したり、食事分析やアドバイス、歩数ゲームなどが利用できる。

 PCタイプでは、バイタルセンサーの測定データを赤外線通信でリレーキーに転送し、リレーキーからPCへUSB接続で読み込む。さらに、データをからだカルテに送信・蓄積することで、日々の健康管理を行なう仕組みだ。

 リレーキーは、タニタがフィットネスクラブや病院へ提供している機器とも連携できるため、外出先で測定したデータもまとめて保存できる。なお、歩数データだと約2週間分を保存可能。PCからからだカルテへの送信時には暗号化も行なうという。

 携帯電話タイプでは、バイタルセンサーからBluetoothで携帯電話にデータを転送し、モバイル版からだカルテへ送信することでデータ管理を行なう。これにより、測定グラフなどを携帯電話からも閲覧できる。サービス開始当初の対応キャリアはauのみとなっているが、今後、順次拡充する予定という。

 無線レシーバータイプは、PCや携帯電話を使わずに、からだカルテへのデータ送信を可能とするもの。バイタルセンサーの測定データを専用レシーバーに転送し、レシーバーからauの携帯電話回線を通じて、からだカルテへ送信する。蓄積したデータは紙のレポートで確認できる。送付方法はFAXや郵送を検討中という。

 無線レシーバータイプは、家族と離れて暮らす高齢者の利用を想定している。測定データはPCで確認できる上、過去のデータや学会推奨値などから、測定データの思わしくない変化をアラートメールとして携帯電話に送信することも可能。このほか、専門スタッフが見守るサポート体制もオプションで用意する。

 MYHはまた、パートナー企業とアライアンスを組むことで、さまざまなサービスを提供する。その第1弾となるキリンヤクルトネクストステージでは、同社のダイエット食品「プログラミール」と連動した健康管理プログラムを用意するほか、女性向けのダイエットコミュニティサイト「リエータカフェ」へ測定データの提供も行なう。

 タニタの谷田大輔代表取締役社長は、「21世紀は個人の健康を複数の人が管理する時代。そのようなニーズに応えるためMYHを開発した。これを今後の成長事業の柱と位置付け、経営資源を重点的に投入する」と話す。「国内のメタボリックシンドロームおよび予備軍と言われる約1,960万人のうち10%(約200万人)の普及が目標」としており、2009年度で会員数45万人、売上高50億円を目指す。加えて、海外展開も視野に入れるという。

2007年03月08日

医療広告ガイドライン(速報)

少し早めに出社したところ、
日本歯科新聞」が届いていた。

一面には、
「医療法改正 広告規制大幅に緩和 厚労省検討会 ガイドライン大筋了解」
「違反には改善措置命令も」
の見出しが・・・・。


ガイドラインが掲載されていたので、ちょっと、見てみると、
広告の定義(※「日本歯科新聞」2007年3月6日から抜粋)
①.患者の受診等を誘引する意図があること(誘因性)
②.医業若しくは歯科医業を提供する者の氏名若しくは名称又は病院若しくは診療所の名称が特定可能であること(特定性)
③.一般人が認知できる状態にあること(認知性)
①~③のいずれの要件も満たす場合に、広告に該当するものと判断。例えば患者による体験手記や新聞記事等は、特定の乗員等を推薦している内容であったとしても、①でいう「誘因性」の要件を満たさない。②でいう「特定性」については、複数の医療機関等を対象としている場合も含む

~中略~


■通常、医療に関する広告とは見なされないものの具体例
①学術論文、学術発表等
②新聞や雑誌等での記事
③体験談、手記等
④院内掲示、院内で配布するパンフレット等
⑤患者等からの申し出に応じて送付するパンフレットやEメール
⑥医療機関の職員募集に関する広告
⑦インターネット上のホームーページ
※バナー広告、費用負担による検索結果の上位表示は広告となり得る


↑↑「日本歯科新聞」2007年3月6日から抜粋↑↑

上記は、あくまでも一部抜粋で※「日本歯科新聞」には、2面にわたり、それも、小さい字で永延とガイドラインが記載されている。


現在、優秀なライティングスタッフが、ガイドラインを解読してくれているので、もう少し、詳細がわかり次第、このブログで報告したい。

2007年03月07日

NHKスペシャル|“グーグル革命”の衝撃 あなたの人生を“検索”が変える

NHKスペシャル|“グーグル革命”の衝撃 あなたの人生を“検索”が変えるという番組が2007年01月15日 (月)、NHKで放送された。


SEOという言葉が、これで一般的な常識として知られるようになると共に、
検索エンジンで上位表示することがどれだけ重要か?
また、検索エンジンで上位表示することがどれだけ難しいか?
ということが、客観的かつ中立的に表現されている。

私がお客様方に、「SEOというのは非常に重要でして・・・・云々」と説明するより、何十倍(もしかしたら、何千倍かも)説得力があると思うので、是非ともご覧頂きたい。

インターネットで医療情報を提供していこうと考えている方には必見!!です。
動画には、レーシック(LASIC)が特集されていますが、インプラントや矯正歯科もレーシック(LASIC)と同じです。
決して、アメリカだけの話ではなく、日本でも始まっています。乗遅れないでください。


Googleムービー
※↑をクリックして、5分から10分お待ちください。動画が始まります。もし、動画が始まらない場合
(Windowsの場合)
右クリックをして、「対象をファイルに保存」を選択し、どこかにファイルを保存(ダウンロードには数分必要です)してからダブルクリックして開いてください。

(Macの場合)
「conreol」キーを押しながらクリックし、「リンク先のファイルをダウンロード」を選択し、どこかにファイルを保存(ダウンロードには数分必要です)してからダブルクリックして開いてください。


※動画はApple QuickTime形式になっております。
QuickTimeのダウンロードはこちらから
↑QuickTimeは、最近のパソコンにはインストールされていますので、一般的にはダウンロードの必要はありません。

※本サイトは個人運営によるブログであり、個人的な考えを特定な人に向けるサイトであり、著作権を侵害するものでは無いと考える。

ご意見等は、tamaki#tandr.jp(==>#は@に変えてください)
にメールを頂きたい。

2007年03月06日

啓蟄のクレーム対応

今日は、昨日あったクレームの対処で、午前と午後の予定を変更してスタッフK氏とお客様のところへ同行。

リース申込の印鑑について、リース会社からは実印で無ければならないと聞いていたのだが、再度担当者に聞いてみると三文判でOKとのこと。

お客様から、「どちらの印鑑で良いのか、しっかり調べてから連絡をするように!!」とのお叱り。
(お客様がご立腹になるのも当然のことである。)

スタッフK氏としては、リース会社の言うことが変わるのであるから、どうして良いのかわからなく動揺。
その為に、私も念のため同行をした。


伺って印鑑を頂き、何点か申込書の修正をして、契約完了。
途中、手間取ってしまったところもあるが、お客様も苦笑して許してくださった。
(※段取りが悪くお客様に、お手間をとらせてしまった。申し訳ありません。

ただ、書き損じなどがあって、再度修正をして頂かなければならないことも考え、スタッフK氏は会社に返し、私は近くの公園で待機。


待機している間、ふと足元を見ると、蟻さんが巣の中からせっせと土を外に運んでいる。
そう、今日は啓蟄。
暦とは良く出来ていて、今日から蟻さんもお仕事開始。


同時に、契約書にミスが無い旨、スタッフK氏から連絡が入る。

ひとときの、安らぎであった。
「春だなぁー」


P1000009.JPG
↑写真をアップしたが、携帯で撮影した為、解像度が低かった・・・
(ー_ー)!!

2007年03月05日

カンブリア宮殿

カンブリア宮殿を見ながらブログのエントリ−をしている。
今日は、カンブリア宮殿で花王を特集している。

花王という会社、大学の先輩でもある常磐文克氏が社長の頃から気になっていたが、花王について、今でもすごいなーと思うことは多々ある。

24期連続増収増益というのも、すごいが、それ以外にも、顧客からの不満や意見、要望を直接取締役に届けるシステム。
構築にはだいぶ時間がかかったそうであるが、顧客からの不満や意見、要望をダイレクト(もちろん、フィルタリングの機能はあるだろうが・・・)に届けるシステムを構築することで、不満や意見、要望を社内に隠せなくしたそうだ。

これは、非常に重要だ。

とかく、人間は、不満や意見をいう人(取引先や部下を含め)を嫌う。
これは、心理学的に人間のもった本能だそうだが、ビジネスを営む上で、これほど、貴重な意見はない。
言うまでも無いが、不満や意見を直して、顧客が喜ぶ(Needs・Wantsを満たす)ようにしてゆけば、当たり前のごとく、顧客は増えてゆく。(少なくともそうでなければ、この世はおかしいように思うのは私の誤りか?)


その前提条件において、不満や意見を素直な心で聞き入れ、改善をしてゆくことは、その会社が営んでいく上で、必須条件ではあるまいか?


ごくごく、当たり前のことであるが、そういうことができる会社は、おのずと社会に受け入れられるのであろう。


うちの会社も、不満や意見、クレームをオープンに出来るようにしてゆかなければなるまい・・・・・・。


今日もクレームとお叱りを頂いたことがあるが、簡単にはいかない。


2007年03月04日

CPA(Cost Per Acquisition)

私がWeb構築の営業をする際、ホームページで成功させるには、2つのことが大切だというお話をする。

1つ目は、「ホームページを見て、行ってみたくなるような内容を作ること」
2つ目は、「SEO(検索エンジン上位表示)をかけること」

の2点である。
このことは、私の経験的な知識で、一つ間違えれば、営業サイドの戯言としか聞こえない。
しかし、私の経験的な知識が理にかなっているとを論理的に証明出来ることを知った。

CPA(Cost Per Acquisition)という一つの指標がある。
CPAとは、一人当たりの顧客獲得コストとでも呼べるであろう。

一般的に

       総顧客獲得コスト
CPA = ----------------
        顧客獲得数


で表すことが出来る。今回、ネットだけの広告として、限定すると、

総顧客獲得コスト = クリック数 × クリック単価
また、
顧客獲得数 = クリック数 × 転換率(コンバージョンレート)


この2式を前述のCPAの式に代入すると


       総顧客獲得コスト   <= クリック数 × クリック単価
CPA = ----------------
       顧客獲得数      <= クリック数 × 転換率(コンバージョンレート)


すなわち、

       クリック数 × クリック単価
CPA = ----------------------------------------
       クリック数 × 転換率(コンバージョンレート)


クリック数で約分すると、


                            クリック単価
CPA(一人当たりの顧客獲得コスト) = -------------------------
                            転換率(コンバージョンレート)


で、示すことが出来る。


つまり、

CPA(一人当たりの顧客獲得コスト)は、転換率(コンバージョンレート)を高め、クリック単価を低めることで、顧客獲得コストを下げられるというものである。

注)転換率(コンバージョンレート)とは、HPを見た人が購入行動を起こす割合といえる。詳しくは、
http://www.mebuki.com/archives/2006/08/conversion_rate_1.htmlを参照のこと

これは、私が最初に言った、
「ホームページを見て、行ってみたくなるような内容を作ること」 = 転換率(コンバージョンレート)を高めることに合致する。

また、


「SEO(検索エンジン上位表示)をかけること」は、無駄なアクセス数を増やすのではなく、興味対象のあるクリックを増やすということに準じる。
例えば、「矯正歯科」の患者を集めたいのであれば、矯正歯科に関係ないアクセス数を増やすのではなく、矯正歯科に興味、または、矯正歯科医院を探している視聴者をクリック単価を低めて集めることが肝要なのである。


これらに関することは、ブログでも何度かエントリーしているので、是非、参考にしていただきたい。

1に関すること
http://www.mebuki.com/archives/2006/08/conversion_rate_1.html
http://www.mebuki.com/archives/2006/10/aidma.html


2に関すること
http://www.mebuki.com/archives/2006/09/post_61.html
http://www.mebuki.com/archives/2006/09/post_62.html

2007年03月03日

寝不足解消!!

今日も色々飛び回った。
疲れているのか、外環を快走中、黒い車を覆面パトカーと間違うほど・・・・
※普段は車種を瞬時に判別するが、今日は判断が鈍っていた。

前日、寝ていなかったので、会った人々に「疲れているね!!」の言葉をかけられてしまったが、帰ってきて、30分ほどの仮眠をとったら、元気回復!!


スタッフからも「ねぎらい」のメールをもらっていて、元気百倍!!


ともかく、今、やらなければならないことを優先順位を決めて進めてゆくことが重要か?


今週は、外回りで一週間つぶれてしまったが、一度休んでデスクワークをし、リスケをしよう。


♪♪おだいりさーまとおひなさまー♪♪

プロジェクトマネージメント(PM)

今週は、月末が重なった為か、忙しい一週間であった。
忙しいと、どうしても、先のことを考えられない。

日々の仕事、営業の仕事やプロジェクトの準備、スタッフの管理などの業務で、毎日が忙殺されていく。

今日、2月から導入したプロジェクトマネージメント(PM)について、評価をまとめた。
2月の頭に目標としていたことで、終わっていないことが多い。

営業という仕事をしている以上、デスクワークに割ける時間が少ないのであるから、もう少し、時間を有効活用することと、効率よく仕事をする必要性を痛感する。


もう、今日は3月・・・・。それも、3日!?
そう、3月3日のお雛様ではあるまいか?


今日も仕事なのだが、今日こそ、夕食時間までには、仕事を終えてゆっくりしよう。


2007年03月01日

改正医療法(2007年4月)

4月から医療法が改正される。
医療提供サイドに情報公開を義務付けるものらしい。
ホームページでの公開でもOKだそうなので、我々にとっては追い風になると思うが、何せ情報が少なく錯綜している。

体験談は駄目になって?
誇大広告は排除する方向で・・・?

東京都庁と厚労省に問い合わせているが、東京都庁と厚労省の担当者もわからない様子。

担当スタッフI氏が情報を集めてくれており、朝日新聞の切抜きを送ってくれた。
ファイルをダウンロード

kaiseiiryouhou.jpg


ともかく今ある情報であるが、骨子が発表になったら、また、アナウンスさせていただく。

↓↓↓↓↓↓↓以下朝日新聞2月19日夕刊転記↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

病院選び ネットで比較

手術数や差額ベッド代

 患者が病院や診療所を選ぶ目安となる医療機関の情報が、新年度以降、各都道府県のホームページなどで公開されるようになる。内容は、診療科目などの基本情報から病気ごとの手術件数、差額ベッド代などの費用まで幅広く、各医療機関を比べられるようになる見通しだ。医療の「質」を基準に医療機関を自ら選ぼうとする患者が増えているためで、厚生労働省が公開する項目を検討している。一方で同省は、医療機関が看板などで独自に行う広告では、禁止する広告の範囲を広げる方針だ。

都道府県HPで4月以降公開

 これまで、インターネットなどでどんな情報を公開するかは医療機関の判断に任されてきたため、
情報量や公開方法には差があった。このため4月に施行される改正医療法は、都道府県にホームページなどで「医療情報」を公開することを義務づけた。

 情報の公開対象は病院、診療所、歯科診療所、助産所で、公開内容はそれぞれ数十項目にわたる見通し。

病院の湯合、診療時間などのほか、学会などが認定する専門医の配置数、患者数、入院の平均在院日数、差額ベッド代などだ。胃がんや肺がん、心臓病など決められた疾患について、医療機関が扱った手術や検査の件数なども示す。

 死亡率や再入院率などは、重症患者を受け入れているかなどによって差ができるため、現段階では
客観的に評価できないとして公開は見送る。代わりに、その医療機関が死亡率などを分析しているか、患者にその綿果を情報提供できるかを公開対象とした。

 医療機関が誤った情報を報告した場合は、都道府県が報告内容の是正を命じることができる。
 また、厚労省は、医療機関が看板などで出す広告についても、患者への情報提供を充実させる目的で規制を緩和する。現在は[病床数」「入院設備の有無」など具体的に一定められているが、今後は医療機関の裁量の幅を広げる。

 一方で、禁止広告の範囲は広げ、現在の「虚偽」「比較」「誇大」に加えての
①公序良俗に反する内容
②客観的な事実と証明できない表現、なども規制する。
例えば、「絶対安全な手術」という文句は
医学上ありえない虚偽広告、患者の体験談は客観的な事実と証明できない表現とみなされる。
同省はガイドラインで具体例を示す方針だ。

 遅れる準備

 厚労省は、診療科目などの基本情報だけでも07年度中に全国で公開を始め、08年度中には完備したい考えだが、都道府県の準備は遅れ気味だ。
 独立行政法人・福祉医療機構の調べ(昨年12月~今年1月)では、現時点で公開内容を[未定」としている自治体が28もある。公開時期も「07年度中」としているのは21自治体で、「08年度中」は15自治体、「未定」も11自治体あった。
 公開内容は、厚労省が決めた項目に、都道府県が独自に追加できる。しかし、「独自の情報を追加する」と答えたのは7自治体だった。


病院が公開する医療情報の主な項目(厚労省案)
【基本情報】
病院名、所在地
診療科目、診療時間、ベッド数


【費用負担】
医療保険、公費負担の取り扱い
差額ベッド代
クレジットカードによる支払いの可否


【診療内容・医療サービス】
学会認定医、専門医の種類・人数
セカンドオピニオンの対応
保有する施設、設備


【医療の実績・結果】
医療安全について相談窓口を設けているか
死亡率、再入院率などの治療結果について分析しているか
治療結果の分析結果を患者に提供できるか
患者満足度調査を実施しているか
院内感染の発症率について分析しているか