経営戦略、戦術の確認(スタッフからのクレーム)
今週は精神的に、色々大変な週であった。
・改正医療法について・・・(ガイドライン解読に頭を使って、グロッキー(ー_ー)!!)
・お客様との契約が3本・・・(これは、嬉しい仕事でもあるが(*^。^*))
・スタッフへの指導・・・(きついことをスタッフに言わなければならないので、こちらも辛い(ーー;))
特に、昨晩のミーティング(通称金曜日のミーティング)では、経営戦略と戦術に対するクレームもスタッフから出た。
深夜1:00までの話し合いのなか、多少、朦朧とする状況の中で出てきた意見なので、腹蔵ないものであろう。
実際、今出ている各スタッフからのクレームについてまとめてみた。
1.費用対効果をしっかりと表し、管理することをしたい。
2.プロジェクトスケジュールに遅延がないようにしたい。
3.指示系統がばらばらで、どの指示を聞いてよいかわからない。
4.一人の人間が過度なプロジェクトを掛け持ちすぎているのではないか?
5.金融関連のポータルサイトに進出するのは、戦略的に誤りであったのではないか?
6.e-矯正歯科以外に、口コミ歯科・歯医者や外科矯正歯科、e-矯正歯科PLUS、また、近日オープン予定の医科サイトをオープンするのは、戦略的、戦術的に誤りであったのではないか?
7.ポータルサイト運営の他、SEO対策、ミニHP、予約システムなど、多数のサービスを乱発したことは、戦略、戦術的に誤りではないか?
8.Web製作の受注開発について、取引先に値上げ交渉をすることで、仕事が少なくなったのは間違いだったのではないか?
というクレーム(意見)が噴出した。
【1.2.3.の回答について】
1から3について、スタッフからの意見を受入れる必要性があると判断。2月1日から導入したプロジェクトマネージメント手法により、プロジェクトを管理する。このことで、1から3は改善されるものと期待する。
【4.5.6.7.の回答について】
4について、人員が足りず、掛け持ちのプロジェクトが多いことは事実。また、5.6.7.について、経営戦略上、コスト化・差別化・集中化という方法が大切なことも理解をしている。
5.の金融ポータル運営に進出してしまったことは、確かに、私の経営判断ミスである可能性が高い。
特に、コスト化・差別化・集中化、そして、わが社の理念「医療の質の向上に貢献する」という観点からは、明らかに、経営判断ミスである。
進出した理由は、「金融」という競争の激しい分野において、他社と競っておくことは、わが社の理念を実現する上で、戦術上必要であると判断したから。具体的にはSEOやSEM等で、「金融」の世界で戦っておけば、それらのノウハウが医療ポータルサイト運営で利用できると考えたから。
最終的に、判断ミスであったか否かについては、6月を目処に判断し、金融の世界で得たノウハウが、全く役に立っていなければ、私の経営判断ミスと認めざるを得ないと考える。
6.7.の複数の医療サイトを立ち上げること、多数のサービスを乱発することについて、会社がターゲットにしているのは、
矯正歯科マーケット「単科標榜約1000件、複数標榜約1.3万件)
一般歯科マーケット「約6万件」
だけではない。
医科マーケット「病院、診療所合わせて14万件」
もターゲットにしている。
つまり、歯科マーケットと医科マーケットの合計約20万件を対象としている為、現在のサービス数は必要と考えている。
ただし、4.の一人の人間が過度なプロジェクトを掛け持っている件については、それぞれが、ポータルサイトの担当、ないし、営業、製作(企画)、開発の役割をしっかりと定め、プロジェクトマネージメント手法を活用しながら、プロジェクトを負荷無く遂行できるようする必要性があると考えている。
(※その為には、他人資本の導入も検討している。)
【8.の回答について】
まず、取引先のお客様が、受注開発の仕事を発注頂けなくなった理由を考えてみることが肝要。
発注を頂けなくなった理由は、昨年末(2006年11月頃)に発注サイドに、ホームページ制作費の値上げ交渉をしたことからでは無いか?
発注サイドとしては、出来る限りの予算を取って、発注していて下さったのではないか?
それなのに、こちらがサービス付加をせずに、単に値上げ交渉をしたことが、発注頂けなくなった原因ではないか?
確たる理由は定かでは無いが、要因として挙げられることは間違いない。
もちろん、全ての責任は、マネージャーとしての私にあるが、各スタッフは、この点について充分考える必要がある。
基本的に商取引とは、お互いに利益が出ることではじめて成り立つ。
相手の利益を上げていない、つまり、付加価値を与えていないのに、値上げ交渉をするというのは、相手の立場にたって考えてみれば、仕事を出したくない!!と思うことは、当然のことである。
では、どうしたら、値上げ交渉が出来るか?
それは、相手に充分な利益を与えることで、はじめて、自分の利益も要求することが出来る。
それが、商取引(ビジネス)なのである。
「与えよ、さらば与えられん」とは、キリストの言葉(ちなみに、私は仏教。それも・・・南無阿弥陀仏だったっけ?おひがし・・・とは聞いているが(*^。^*))だが、利益とはお金だけではなく、「ご縁」とかそんなものも利益に準ずるのではないか?
ともかく、全ての責任は、私にあるので、このような意見をスタッフからもらえることは、素直に心から嬉しく思う。(精神的に弱っている時は、ありがたい顔で聞けないかもしれないが・・・(*^。^*))
皆さんの会社であるからして、どんどん、クレームや意見は聞かせて欲しい。
私は、みんなの意見を聞いて、経営・運営をするのが「私の仕事」であるからして。
以上が、私からのスタッフに対する現在の回答である。