Webサイト構築予算・・・・・30万円
ゴールデンウィーク半ば。今日も良い天気である。
しかしながら、私は今日 も お仕事である・・・・・
昨日中に仕事を終わらせなかった自分が一番悪いのだが、昨日の仕事を昨日中に終わらせられなかったのには理由がある。
それは、ある歯科医院のクライアント様からの要望で、予算30万円でWebサイトを構築して欲しいと、2件依頼を受けており、どうしたら効果的なWebサイトを構築できるかを悩んでいるからである。
ホームページ製作というのは、1ページ1万円が業者間での相場と言われているが、それ以下の金額で製作する業者もあるし、それ以上の金額で製作する業者も様々である。
安く出来る理由として挙げられるのは、個人でも製作出来ることが考えられる。個人が在宅で請け負って、アルバイトのように仕事を請け負う場合には安く出来るのである。
しかし、それらにはリスクがある。
実際、うちの会社でもそのような在宅スタッフを10名程度抱えているが、製作するデザイナーが、
1.スキルが不足していて満足なデザインが出来ない。
2.SEOが出来ない(SEOが出来るデザイナーは20人に1人いるかいないかではないか?)
3.SEOの指示書の意味がわからない。(わが社では、うちの会社が行うべきSEOの指示書があるが、その指示書の意味さえわからない)
4.連絡が遅い・取れなくなる
5.いなくなる
というような、リスクがある。
であるからして、我々の会社がクライアント様からお仕事を頂戴した時、こういうことがあってはいけないので、それなりの金額と仕事量を出して、継続的にパートナーの製作業者さん(個人も含む)にお願いをしている。
ここで書くべきか否かは悩んだが、うちの会社がホームページ制作業務でいくらで販売し、おおよそいくらくらいの利益を頂いているかを明らかにしてみたい。
Webディレクション(出張打合せ3回以内)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・¥ 75,000
HTMLプログラミング(10ページ以内・画像40点以内)・・・・・・・・・・・・・・・・・¥200,000
FLASH動画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・¥ 50,000
※Webディレクションとは、ホームページを製作する上での進行役の費用。HTMLプログラミングとFLASH動画は、ホームページを製作する費用。FLASH動画は省略することも可能。上記にはSEO対策費用は一切含まれていない。
以上が最低限HPを製作するための費用であるが、あくまで、それは、最低限HPを製作するための費用なのである
わが社がリースで販売するメディカルインフォメーションシステムパッケージは、これに、原稿作成補助費の15万が加算される。
原稿作成補助費とは、
・ライターが原稿を確認し、SEOが上手く行くようにページ内のキーワード出現率調整したり、時には原稿を代筆することもある。それ以外に、院内の写真撮影やロゴなどの作成まで行う。このサービスをご利用いただくことのメリットとして、直帰率を低下させ、患者が通院してみたいと思わせるような内容に仕立てることが出来る。
つまり、32万5千円。FLASH動画を抜けば27万5千円(※全て税抜き)になるのだ。
日本歯科新聞社「アポロニア21」2006.3月号の岩渕龍正著「新患が集まるホームページを作る」P104 によれば、“作成費用は30万程度で抑えるようにしましょう”とあるから、原稿作成補助費を除く、製作費用だけを見れば、決して32万5千円は高くないと思う。
(※余談だが、日本歯科新聞社「アポロニア21」2006.3月号の岩渕龍正著「新患が集まるホームページを作る」によると、
・電話で売り込みをかけてくる会社
・ホームページの作成がリースである
・来てくれない会社
・ホームページの作成費用が高額な会社
以上はNG(良くない会社という意味)であるから、“業者選びにおいて一番良いのはやはり紹介です”)と締めくくっている。
話を元に戻すが、わが社のホームページ製作料は、つまり、32万5千円。FLASH動画を抜けば27万5千円(※全て税抜き)。
実際、うちの会社が業者(個人を含む)に支払う金額は、業者のスキルにもよるが、10万から32万。
範囲があるのは、デザイナーの質による。
32万支払うのは、大体、メディカルインフォメーションシステムパッケージの値引き要請を受けなかった時。値引きをせざるを得なかったり、製作のみの場合には、制作費10万~15万円程度の業者に依頼をする。しかも、クライアントが支払う金額から業者に支払う金額の差額が丸々利益にはならない。
利益から、社内スタッフへのインセンティブが差し引かれる。出来る人間には、インセンティブも弾まなければならない。
実際、社内スタッフが月間で受け持てる案件数は、多くて3、4件。
それ以上になると、どうしても、仕事が粗くなり、クライアント様からのクレームになってしまう。
しかも、前述の話は製作費用であって、SEOの対策費用は含まないのである。
つまり、製作費用にSEO施行費、アクセスログ分析ソフト導入や保守管理費(60ヶ月)、ホームページを更新するためのシステムやパソコン、操作指導費・・・・など、全てを合わせると100万以上になる。
だからこそ、全てを業者任せで集患出来るのであるが、クライアントにはそこまで伝わらないことが多い。
実際、立上げの医院様などは、やはり、リースというのは不安であろう。
そこで、現在、SEO施行費をパッケージではなく、サービス内容をパーツにわけて販売できないかを考えている。(それらを考えているために、ゴールデンウィークも休めないのだが。(~o~))
ご予算を多くとって頂けないと、良いサービスが出来ない・・・・
言い換えれば、広告費を増やさないと患者は集まらない・・・・・
そういう考えは、医療には馴染まないし、私も個人的にはやりたくない!!
しかし、会社の運営を考えると・・・・・やはり、我々は商売に過ぎないのだろうか?