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松下電器の凄さ

今日は早く自宅に帰って来れたので、テレビを見ていた。
すると、20:50分前後というゴールデンタイムにも関わらず、松下電器がリコール届けを出している自社製のストーブ回収のCMを流していた。
このストーブは、松下電器にしては珍しく、死者を出すほどのリコール商品であった。

とはいえ、1980年代?の製品で、製造責任は果たしているものではないかと思われる、古いストーブのリコールである。

この製品については、各家庭や事業所にリコールのお知らせのはがきを送ったという、史上最大規模のリコールでも有名になった。

リコールの内容は、確か外部煙突と内部の連結部のパッキンに欠陥が生じていたと記憶している。

考えてみれば、1980年代の商品であれば、パッキンが駄目になるのも致し方ない気がする。


にもかかわらず、松下電器は、ゴールデンタイムにストーブ回収のCMをバンバン流している。

一部上場で、世界的企業とは言えども、数年前の不景気にはキャッシュが底をつくかもしれなかったという経営陣のコラムを読む限り、ゴールデンタイムに商品紹介以外でのCMをバンバン流すことは企業にとって負担が無いわけではないだろう。
いやらしい見方をすれば、そのようなリコールに真摯に取り組む姿勢を見せることで、企業価値を高めるCMでないかと言われれば、その通りかもしれない。

しかし、理由はともあれ、直接販売に結びつかないリコールのCM、少なくとも会社としてマイナスイメージなりかねないCMをバンバン流すことは、企業理念が根底にあることは、いうまでもないと思われる。

私個人としては、松下幸之助という経営の神様は、教科書的であまり好きではない。

しかしながら、ある商品を開発したとき、卸や問屋の人に、“この商品はいくらで売ったらよいだろうか?原価はいくらいくらかかっているのだが・・・・”と正直に伝えることによって、卸や問屋の人は、“原価がいくらいくらだったら、これくらいで売ったほうが良いだろう”といって、松下幸之助が思いもしなかった売値がついたというような逸話がある。

このような、姿勢については、好き嫌いともかく、我々が手本にしなければならないであろう。

話は元に戻すが、そういう創業者の会社であるからこそ、リコールでゴールデンタイムにCMを流すようなことをするのであろう。


ちなみに、以前の事務所を改装する際に、古いNationalブランドの煙突型のストーブがあった。
リフォーム業者には、使わないから排気の依頼をしたが、CMを見ていて、少しでも松下電器の役にたてば・・・・と思い、情報収集のフリーダイヤルに、廃棄した旨の電話をした。

大阪なまりのある、受付をしてくださった方は、“本当に、ありがとうございます~”と喜んでおられた。

なんとなく、こちらも清々しい限りである。

明日は、某メンタルクリニックに伺う。

そこの待合室にも松下電器の煙突型のストーブが置いてあった。
お節介であるが、品番だけでも見てこようかなー

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